円筒状重量物の包装改善(ステンレス製 約50kg)
既存のPSフォーム加工成形品を新素材に置き換え、
資材・コストを削減し、さらに環境対応を図る。
本製品は、50kg超の重量製品を輸送するために、大きな容積を必要とするPSフォームの加工成形品を、新たな素材に置き換えたいというお客様の要望からスタートしました。開発当初、お客様からは同等強度、輸送効率の向上とともに、エンドユーザー環境での取り回し易さ、環境・リサイクルへの配慮などが要望されました。 開発にあたり、既存のPSフォームに代わる新たな素材としてリサイクル性の高い段ボールを選定。その上で、容積を削減できる構造設計、重量物を確実に輸送できる補強ポイントなどを自社スタッフが細かく検証していきました。試作後はお客様が実際に使用する環境でテストを行い、輸送時にかかる荷重などの条件も細かくシミュレーションしつつ開発を進めました。
製品開発における課題
1.PSフォームに代わる環境に優しい素材の選定
2.包装容積の削減、輸送効率の向上によるコスト低減
3.50kgの重量を安定輸送できる補強方法
当社の技術提案
Point: 竜骨構造により少ない資材で重量物に耐え得る構造設計
開発においては、本体の約50kgという重量への対応と資材削減化を目指し、船体にも使用される竜骨構造を採用し省資源かつ効率的な構造設計を実現。これにより、十分な強度を確保しましたが、さらに旧PSフォーム製品とともに使用されていた振れ止め防止パットを、段ボールの緩衝材との一体化設計とすることで更なる補強を加え、より強い荷重にも耐えうる強靭な構造を実現しました。
既存PSフォームから大幅に資材を削減
段ボール資材の柔軟性を活かした無駄の無い構造設計により、包装容積を大幅に削減しました。
振れ止めパットを一体化し、さらに補強
振れ止めパットを段ボール緩衝材と一体化し強度を高め、より強い荷重にも耐えうる強靭な構造を実現しました。